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岡 直樹の修理雑記 第四回
IWC・Cal.89のオーバーホール
やはり「インター」はいい時計です。最近は「イー・ヴェー・ツェー」とドイツ語読みするそうですが、インターはインターです。このムーブは懐中の流れを汲んでいるように見受けられます(あくまでも私見ですが)。ガンギ車、4番車の受けがそれぞれ独立しており、また、各車に面取りが施され、惚れ惚れする機械でした。
この時計はゼンマイが巻き上がらないので修理の依頼を承りました。巻き上がらない原因は角穴車を留めているネジが緩んだため、コハゼが外れておりました。また、機械が汚れていたため綺麗に洗い具合も良くなりました。
長い年月、OHをしていなかったため全体的にネジが緩むこともあります。
K18無垢ケースのインターです。
裏ブタを開けました。
文字板は時計の顔です。このように別のケースに入れて埃・チリ・汚れがつかないように保管します。
角穴車、インカブロックを外し、受け石・穴石を外したところです。
香箱、輪列受けを外しました。写真写りが悪いのであまり確認できないかもしれませんが、歯車の面取りがされています。
バラして伏せビンにパーツを入れています。OHのコツはそれぞれパーツのグループ毎に分けておくと考え込まずに組むことが出来ます。特にクロノグラフのような複雑な機械はグループ分けしていないと時間ばかり食ってしまいます。
慣れればごちゃ混ぜにしても大丈夫ですが・・・。
綺麗に洗い、組み終わった直後の写真です。最初の写真との違いは分からないと思いますが、結構綺麗になりました。
振りも良く出ており、基本となる機械の精度が高いとOH後の調子もよくなるという典型的な例です。
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