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 ヒゲゼンマイ修正

ダイワ時計店では、オーバーホール時にしっかりとヒゲゼンマイの修正も行っています。
長くご使用いただいています時計の多くは、ヒゲゼンマイに歪みが生じ、精度に悪影響を及ぼしています。
ヒゲゼンマイの歪みは洗浄だけのオーバーホールでは解消されず、しっかりとヒゲゼンマイの修正を行わなければなりません。
ヒゲゼンマイの修正を行わない場合、等時性の狂い、姿勢差(大)等の精度の狂いや、テンプ片振り等の不具合が生じます。
ヒゲゼンマイは非常に繊細な部品になり、修正には細心の注意が必要になります。
ダイワ時計店では、熟練した時計修理師が確かな技術で、適切なヒゲゼンマイの修正を行っています。




 ヒゲゼンマイ修正時に使用する工具
 専用のピンセットは砥石等で整形し、熱処理を施し
 使いやすい形状に加工をし使用します。

 ヒゲゼンマイ修正時に使用する工具。
 振れ見はヒゲゼンマイの内端修正や
 動きを確認するための工具です。

 ヒゲゼンマイ内端の歪みの確認、修正
 専用工具(振れ見)を使い
 ヒゲゼンマイの動きを確認します。
 内端が歪んでいるヒゲゼンマイの動きと、
 修正後のヒゲゼンマイの動きが
 動画で確認できます。
  ヒゲゼンマイ外端の歪みのため、
 ヒゲゼンマイがテンワに対して水平ではなく傾いている。
 この状態で時計が動くとヒゲゼンマイが伸縮時に振れが
 生じてしまい姿勢差が大きくなり精度に悪影響を及ぼす。
 
 ヒゲゼンマイ外端の修正
 外端修正は基本、テンプ受けにのせ修正します。

  緩急針(ヒゲ棒)の間をヒゲゼンマイが通る位置により
 精度に影響が出ます。

 2本のヒゲ棒の中央をヒゲゼンマイが通る「両アオリ」

 内側ヒゲ棒よりにヒゲゼンマイが通る「片アオリ(内)」

 外側ヒゲ棒よりにヒゲゼンマイが通る「片アオリ(外)」

 修理時は基本的に「両アオリ」にします。
 「両アオリ」「片アオリ」が動画で確認できます。
 2本のヒゲ棒の中央にヒゲゼンマイが来る「両アオリ」
 どちらかのヒゲ棒寄りになる「片アオリ」
 基本的にヒゲゼンマイの調整では両アオリの状態にします。
 ヒゲゼンマイの片寄り、この状態だと精度不良や
 姿勢差(大)、場合によってはヒゲゼンマイ同士が
 接触してしまう場合があります。
  ヒゲゼンマイ修正後、片寄りもなくなり、
 ヒゲゼンマイ同士の感覚も均等になっています。
 動画でヒゲゼンマイ片寄り時、片寄り修正後の
 動きが確認できます。
 
 ヒゲゼンマイ修正修理の一部になります。
 時計修理は個々で状態が違うため、時計1つ1つで修理内容は変わります。
 ダイワ時計店ではアンティークウォッチをはじめ、オーバーホールに対して1年の動作保障が付いています。





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